キングス5連勝 TKbjリーグ第7戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=5勝1敗)は25日、京都府の向日市民体育館で京都ハンナリーズ(同1位=6勝)と今季第7戦を行い、66―56で勝利、連勝を5に伸ばした。

 立ち上がりに課題があるキングスは、この日も第1クオーター(Q)から苦しんだ。アンソニー・マクヘンリーのシュートはリングにはじかれ、連続でターンオーバーを出して自らペースを乱した。一方で手堅い守備は健在で、得点力のある京都の攻撃陣を抑えてロースコアの展開に持ち込んだ。第2Qは互いにリードを奪うシーソーゲームになり、28―28と同点のままで前半を終えた。第3Qは並里成や大宮宏正の得点で勢いに乗り、第4Qはドゥレイロン・バーンズやマクヘンリーが要所で得点して引き離した。京都との第2戦は26日午後2時から同体育館で行われる。
 キングスは6勝1敗になり、2位の浜松、3位の京都とゲーム差なしの首位に浮上した。

琉球ゴールデンキングス(6勝1敗)
 66―56(13―16,15―12,19―18,19―10)
京都ハンナリーズ(6勝1敗)

◆ディフェンスが機能
 伊佐勉HC(キングス)の話 京都はチームとしてまとまりがあり、その力を試合開始早々に感じた。その中でディフェンスが機能し、良いゲームができたことは今後の戦いにつながる。明日もキングスらしいバスケができるよう、チーム全員でチャレンジする。

◆堅守で京都止める キングス、後半集中力
 開幕から6連勝と勢いに乗る京都を止めたのは、キングスの堅い守りだった。ウォーレンやパルマーなど得点力の高い選手がそろう京都に対し、キングスは選手全員で激しく守って自由なプレーを許さなかった。キングスの得点も伸び悩んだが、第4Qに突き放して勝利をもぎ取った。
 序盤は苦しい時間が続いた。キングスのシュートはリングに嫌われ、開始から5分以上も無得点となった。さらには攻撃をうまく組み立てられずにターンオーバーを連発。京都の攻撃を堅守でしのいでも自分たちのペースに持ち込めなかった。第2Qはバーンズの連続得点などでリードを奪ったが、京都も粘り強く攻めて食らいついた。
 前半を終えて28―28。互いに波に乗れない試合で勝負を分けたのは後半の集中力だった。第3Qも一進一退の攻防を繰り広げ、キングスの1点リードで迎えた第4Q。ミスが重なり始めた京都に対し、キングスはバーンズや並里成、マクヘンリーが着実に得点して白星を引き寄せた。
 大きく崩れないけど爆発もしない。島根戦から続く重苦しい状況を完全には払拭(ふっしょく)できていない。それでも強敵の京都を打ち破ったことは好材料になった。「明日も勝って(京都に)2連勝しなければ意味がない」。並里は気合を入れ直し、次戦に向かう考えだ。