プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=6勝1敗)は26日、京都府の向日市民体育館で京都ハンナリーズ(同3位=6勝1敗)と今季第8戦を行い、64―75で敗れて連勝は5でストップした。
第1クオーター(Q)、キングスは岸本隆一と大宮宏正の連続3点弾で攻撃の口火を切り、アンソニー・マクヘンリーやキブエ・トリムが力を発揮してリードを広げた。しかし第2Qはファウルで流れを悪くして、攻撃はフィニッシュが決まらなかった。第2Qをわずか7点に抑えられ、30―38とリードされて前半を終えた。第3Qはマクヘンリーが果敢にリングにアタックして激しく追い上げた。第4Qは一進一退の攻防になったが、終盤の好機で確実に得点した京都に軍配が上がった。キングスは11月1、2の両日、沖縄市体育館でライジング福岡とホーム2連戦を行う。
京都ハンナリーズ(7勝1敗)
75―64(18―23,20―7,17―22,20―12)
琉球ゴールデンキングス(6勝2敗)
◆終始京都ペース
伊佐勉HC(キングス)の話 終始京都ペースでゲームを展開させてしまったことが今日の結果につながった。準備したことを試合で徹底できるように、沖縄での毎日を大切に過ごしていきたい。
◆勝負分けた 終盤の攻防
勝負を分けたのは終盤の攻防だった。残り3分を切って64―64の同点。どちらに流れが傾いてもおかしくない場面で、キングスはミスやファウルで勢いを失った。一方の京都は着実に加点し、ファウルゲームに持ち込んで粘るキングスを突き放した。
実力のある京都と、ここ数試合で苦しんでいるキングス。両者の差は試合の最終盤ではっきりと表れた。キングスのシュートはことごとくはじき返され、リバウンドも拾えない。京都は激しい守備でピンチを切り抜けると、好機をしっかりと点につなげた。「1、2本のシュートを許すだけで流れを持っていかれる怖さがあった」と大宮宏正は京都の勢いに舌を巻く。
それでも不調脱出への兆しはあった。第1Qは岸本隆一やマクヘンリーなどチームの主力が得点してリードを保った。8点ビハインドで迎えた第3Qは山内盛久が気迫あふれるプレーでチームをけん引し、試合をひっくり返した。第2Qは7点、第4Qは12点にとどまっており、まだまだ万全とは言えない。しかし持ち味の爆発力は見せた。
次戦はホームに福岡を迎える。岸本は「気持ちを前面に出したプレーを心掛けたい」と宣言する。今の苦境を打ち破るために必要なのは、その言葉通りの全力プレーなのかもしれない。