徐葆光が見た琉球「糸路賞」受賞 シルクロード国際映画祭


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映画祭の表彰式で「糸路賞」のトロフィーを受け喜ぶ〓克仁さん(中央)=25日、西安市の曲江国際会議センター

 シネマ沖縄(末吉真也代表)が製作したドキュメンタリー映画「徐葆光(じょほこう)が見た琉球 冊封と琉球」(本郷義明監督)が25日、中国の西安市で開かれた第1回シルクロード国際映画祭で「糸路賞」を受賞した。同賞は「入選」した41作品から30作品に贈られた。

 映画祭は26の国・地域から184作品がエントリーし20日から25日まで開催。うち79作品が「招待作品」に選ばれ、「徐葆光~」を含む41作品が「入選」を受賞。25日の閉幕式では「入選」の作品から「糸路賞」を選んだ。
 表彰式には中国側の監修をした「徐葆光の道を歩もう会」の〓克仁理事らが出席した。映画を総合監修した研究家の〓揚華さんは「海のシルクロードで沖縄とつながりのある中国・西安で評価されうれしい」と喜んだ。
 映画は18世紀に冊封副使として琉球に滞在した中国官僚・徐葆光の軌跡を追い、琉球の芸能や食文化を再現したドキュメンタリー映画。中国でも撮影が行われた。映画祭は北京、上海に次ぐ中国三つ目の国際映画祭として毎年1回開催する。

※注:〓は烏にオオザト