【カナダ】沖縄芸能で震災遺児支援公演 鼓衆若太陽など出演


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄の琉球和太鼓団・鼓衆若太陽らとバンクーバー沖縄太鼓が共演した「震災津波遺児支援・ちむぐくるコンサート」=カナダ・バーナビー市

 沖縄の琉球和太鼓団・鼓衆若太陽、音楽家の日出克さん、島唄歌手の美音さん、三線作家の清村斉さんと、地元バンクーバー沖縄太鼓が共演する「震災津波遺児支援・ちむぐくるコンサート」が16日、カナダ・バンクーバー市に隣接するバーナビー市マイケル・ジェイ・フォックスシアターで催された。

 コンサートは若太陽代表の外間則光さんによる大太鼓「静から動へ」から始まり、「念仏踊り」「寄席太鼓」、獅子舞、清村さんによる宮古島伝統民謡、日出克さんと美音さんの歌、エイサーと空手、そして若太陽、日出克さん、バンクバー沖縄太鼓とのコラボなど盛りだくさんの内容で進んだ。
 同コンサートは2年前にも開催され、前回も出演した國場澪奈さんは「一昨年より自分も成長したと思うので、より良い演舞をお見せできたと思う」と話した。また、若太陽代表の外間さんは「カナダでチャリティー公演ができ、それによって東日本大震災の遺児へ寄付を送ることができるのは、私たちもうれしい。観客の反応もよく伝わってきて、こちらの方が元気をもらった」と述べた。
 コンサートを企画運営した花城正美さんは「旅の疲れも見せず、鍛錬された技と元気いっぱいの表情、そして何よりもお互いを信頼するチームワークの見事さで観客を感動させてくれた。チョンダラーが指笛で会場を盛り上げ、観客が立ち上がって踊ったカチャーシー、ちむぐくるいっぱいのコンサートだった」と振り返った。
 ここカナダ西海岸にも東日本大震災のがれきが打ち上げられており、地元の人々にとっても地震・津波支援は今でも関心があり継続されている。
 その他、沖縄から参加した若太陽メンバーは次の通り。(敬称略)
 仲村正夫、宮里隆、前泊沙綾、金城拓巳、外間琉星、城間清之介、安里瞭馬、浦崎大輔、町田茉希、我喜屋杏奈、砂川遥香、又吉萌、安谷屋佳林、糸数神楽、城間晴凪
(奥間ひとみ通信員)