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プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区4位=6勝2敗)は1日、沖縄市体育館でライジング福岡(同8位=2勝6敗)と今季第9戦を行い、82―70で勝利して3位に浮上した。
キングスは第1クオーター(Q)から気迫のこもったプレーで福岡を圧倒した。岸本隆一の3点弾で幕開けを告げると、大宮宏正のインサイド、岸本のドライブと攻め続けた。守備ではコート全体を広く使って福岡の動きを封じた。
第2Qに入ってもキングスの動きは衰えず、点が伸びずに苦しむ時間でもしっかり守ってリードを保った。前半を38―27で終えると、後半も勢いを維持した。ドゥレイロン・バーンズやアンソニー・マクヘンリーが要所で得点すると、第4Qは並里成がゲームを組み立てて勝利を引き寄せた。
福岡との第2戦は2日午後2時から同体育館で行われる。
琉球ゴールデンキングス(7勝2敗)
82―70(17―9,21―18,23―23,21―20)
ライジング福岡(2勝7敗)
◆岸本、攻守に気迫 勢いもたらす活躍
コートに立つ背番号14から気迫がみなぎった。攻撃の口火を切る3点弾にスピード感のあるドライブ。守備ではブロックを決めて相手のシュートチャンスを阻んだ。「長いシーズンに向けて、いいきっかけにしようと決めていた」。今季もチームを勢いづけるのは岸本隆一なのかもしれない。
「シーズンが始まって調子が上がらなかった」と岸本は言う。島根とのホーム開幕戦では2日連続で1桁得点にとどまり、今季は3点弾の成功率も上がっていない。前週の京都戦で黒星を喫した後、福岡との2連戦を「チームの勢いを懸けたホーム戦」と位置付けて練習に取り組んだ。
岸本の思いを共有するように、選手一人一人がコートで暴れ回った。「自分のやるべき仕事が見えてきた」と語る大宮宏正はリバウンドを拾い、「岸本選手が積極的に(攻撃に)行っている」と感じた並里成はパスや守備を徹底した。
チームで10スチールを決め、54リバウンドを拾うなど堅実な守備が際立った。一方で2点シュートの決定率が上がらず、3点シュートがリングを捉えられないもどかしさもあった。まだまだ課題は残されているが、岸本は「いい感覚は戻っている」と手応えがあった様子だ。ホームで連勝をつかむため、「明日も最低限、今日のような活躍をする」と決めている。(平安太一)
◆準備したことはほぼ遂行できた
伊佐勉HC(キングス)の話 準備したことはほぼ遂行できた。オフェンスはイージーシュートを落としており良くなかった。通常の力通り(点を)決めれば90点以上の試合になった。明日はしっかり得点して、うちのペースで試合をしたい。