【アルゼンチン】旭日単光章受章、比嘉氏たたえる


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勲記を手にする比嘉アントニオ・善雄氏夫妻。左が水上正史大使夫妻=在アルゼンチン日本大使公邸

 2013年度秋の叙勲で旭日単光章を受章した比嘉アントニオ・善雄氏の叙勲伝達式が、このほどブエノスアイレス市内の日本大使公邸で行われた。比嘉氏はアルゼンチン唯一の邦字紙、らぷらた報知社長を務めており、日系社会のオピニオンリーダーとして活躍している。

 比嘉さんは、1934年ブエノスアイレス生まれ。北中城村系で、幼少時に教育のため母と沖縄へ行き、52年に帰国。大学法科卒業後、弁護士事務所を開設。日系社会からの各種相談に応じ、また、多くの日系団体の法的手続きなど無償で支援、法廷の通訳業務を無償で引き受けるなど日系社会へ多大な協力をしてきた。
 水上正史大使は「日本語とスペイン語に堪能な弁護士の比嘉さんは長年、日系人や日系団体の法的支援をするなど日系社会の運営に貢献した」と述べ、勲記と勲章を手渡した。
 比嘉さんは「先輩の努力ほどではないが、私も職業的立場からわずかに協力させていただいた。今後も2世、3世が国際化した社会で役目を果たし、日本とアルゼンチンの連携を深めてほしい」と謝辞を述べた。
 伝達式の後、FANA(在亜日系団体連合会)叙勲者会共催の祝賀会が沖縄県人連合会館で開かれ、参加した40人余が、比嘉さんの受章を祝福した。
(大城リカルド通信員)