【ハワイ】琉舞で心一つに 玉城流扇寿会、コンクール受賞祝う


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 玉城流扇寿会の沖縄とハワイによる琉球舞踊公演「渡海や隔めても心は一つ」がこのほど、ハワイ・セントルイス高校マミヤ劇場で開催された。公演は、沖縄で行われた琉球舞踊コンクールで、扇寿会ハワイのメンバーが受賞したことを記念して行われたもので、沖縄からも出演者が駆け付けた。

 玉城流扇寿会ハワイ師範、仲地フランセス氏は「厳しいトレーニングを受け財政的犠牲を払いながら沖縄へ渡り、さらに芸を磨いてきた。琉球舞踊が沖縄とハワイを、そしてわれわれと先人とを強く結び付けることを確信している。受賞は言うまでもなく、舞踊の技術だけでなく文化、伝統を守り継承していこうという心意気も評価に含まれる」とたたえた。
 受賞したのは、最高賞が玉城ミナさん、優秀賞が林サンディさん、津波古・ルイス・アナさん、新人賞が上運天メリッサさん、小林エリックさん。
 公演には国指定重要無形文化財保持者で玉城流扇寿会家元の谷田嘉子氏、金城美枝子氏をはじめ会主である比嘉美好氏、中島政子氏、安次嶺律子氏のほか、照屋正江氏、上原きみこ氏、神谷三千代氏が特別出演した。また、知念範紺氏、池原悦子氏、上原じゅん子氏らが地元の音楽家と一緒に舞台裏で公演をサポートした。
 第1部は、コンクールの課題曲「かしかけ」「前の花」「柳」「高平良万歳」が披露された。第2部はモダンな創作舞踊が繰り広げられた。
 玉城流扇寿会ハワイの初公演、「チューヒサナ」から17年の成長を祝う記念の公演ともなった。(名護千賀子通信員)