県知事選(16日投開票)の告示後最初の日曜日となった2日、元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、元参院議員の喜納昌吉氏(66)、前那覇市長の翁長雄志氏(64)、現職の仲井真弘多氏(75)=自民推薦=の4候補がイベント会場などに繰り出し、有権者に支持を訴えた。日差しが照り付ける中、4氏ともに街頭に立ち、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題などをめぐって舌戦を展開した。
下地氏は午前6時から那覇市の安謝交差点で支持者らとごみ拾いをした後、自転車で市内各地を回った。那覇市や浦添市で開かれた郷友会や運動会などにも足を運んだ。午後は北部へ移動して名護市や本部町、今帰仁村でスポット演説、懇談会を重ねた。下地氏は「政治家に県民の対立を終わらせることはできない」と強調し、移設の是非を問う県民投票の実施を訴えた。
喜納氏は音楽ライブなどの多彩なイベントが開かれる「ピースラブまちぐゎーフェスタ」が開かれた国際通りとその周辺を練り歩いた。通行人と握手を交わしながら名刺を配り、支持を訴えた。通り沿いの店舗も小まめに訪問。そのほか豊見城市や南風原町のイベントにも参加した。喜納氏は「なぜ普天間の代替地が辺野古なのか」と、埋め立て承認取り消しを訴えた。
翁長氏は那覇市で開かれた小禄地区運動会や浦添市で開かれた今帰仁村郷友会の運動会を訪問。参加者らのテントを回りながら握手を交わし、幅広く支持を訴えた。地元の那覇市真和志地区や首里地区の住宅街では、選挙カーで移動しながら数分間の短い演説を繰り返した。翁長氏は「保革の違いを乗り越え、基地問題の解決へ頑張りたい」と訴えた。
仲井真氏は午前、那覇市内で開かれた与那国郷友会の運動会、小禄地区の運動会を訪れ、市民らと握手を交わした。午後は津堅島に渡り、島の課題について住民らと意見交換。平安座島での街頭演説や格闘技イベント、地域懇談会にも参加するなど各地を駆け巡った。演説で仲井真氏は「普天間を大事故が起きるまで放っておくという考えはおかしい」と強調した。
(’14知事選取材班)