イゲ氏、ハワイ知事有力 きょう投開票 県系の民主党候補


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県系3世のデービッド・ユタカ・イゲ氏

 【ワシントン=島袋良太】米ハワイ州で4日に投票される州知事選に、州上院議員で県系3世のデービッド・ユタカ・イゲ氏(57)が民主党候補として出馬する。当選が有力視されており、知事になれば米国で初めての県系の州知事誕生となる。

 イゲ氏は祖父母が西原町出身。州上院議員を20年務め、ことし8月に行われた知事選の民主党予備選で現職のニール・アバクロンビー氏に大差で勝利し、民主党候補となった。知事選にはイゲ氏のほか共和党から元副知事のジェームズ・アイオナ氏(59)、無所属で元ホノルル市長のムフィ・ハネマン氏(60)が出馬している。地元主要メディアの情勢調査によると、イゲ氏が他候補に先行している。
 ただハネマン氏の支持層は主に民主党系で、イゲ氏との間で票が分散した場合、アイオナ氏が勝利する可能性も指摘されている。
 ハワイには1900年に県人の移民が始まり、現在は人口約140万人のうち県系人は4万人を占め、県系人の結束が強い。1985年には沖縄県とハワイ州が姉妹都市となるなど、ハワイと沖縄の交流は現在まで活発に続いており、県系コミュニティーも知事選の行方を注視している。