ハワイ州知事に県系3世のイゲ氏当選 米中間選挙


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デービッド・ユタカ・イゲ氏

 【ハワイ=島袋良太】米ハワイ州知事選挙が4日(日本時間5日)、投開票され、民主党から立候補した州上院議員で県系3世のデービッド・ユタカ・イゲ氏(57)が、ジェームズ・アイオナ氏(59)=元州副知事=らを破り、初当選した。県系人の州知事誕生は全米で初めて。2015年1月に就任する。

 イゲ氏は祖父母が西原町出身。1985年に州下院議員に就任し、94年から州上院議員を務めている。知事選はイゲ氏が投票数の49%を獲得し、アイオナ氏(37%)らを引き離した。
 ハワイには114年前の初移民を契機に、現在約4万人の県系人がいる。85年にはハワイ州と沖縄県は姉妹都市提携を結んでいる。イゲ新知事の誕生を現地の県系人は喜び、県系人社会の活動活性化や結束強化、ハワイ、沖縄間の交流深化にも期待を高めている。
 イゲ氏は4日夜、ホノルル市内の選挙事務所で本紙の取材に対し「沖縄人として初めて米国の知事になることを誇りに思う。沖縄県とさまざまな面で協力していけることを楽しみにしている」と述べた。
英文へ→Third generation Okinawan American Ige become new Hawaii Governor