船上でバリアフリー体験 久米島小、障がい者へ理解深め


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高齢者や障がい者の疑似体験をする久米島小児童ら=10月27日、フェリー琉球船内

 【久米島】バリアフリーについて理解を深め、誰もが高齢者や障がい者らをサポートできることを目指した「2014年度バリアフリー教室」(内閣府沖縄総合事務局主催)が10月27日、那覇と渡名喜島、久米島間を運航する「フェリー琉球」で行われた。

久米島小学校5、6年児童が参加した。久米島では初の開催。これまでに県内11市町村で開催された。
 バリアフリーについて総合事務局職員から、「高齢者や障がい者の方など困っている人たちがいたら、『なにかの手伝いしましょうか』と声を掛ける心のバリアフリーが大切」と相手と同じ目線に立ち、サポートしてほしいと話した。
 船内では、車いす・アイマスク・高齢者疑似体験を2人一組のペアで交代しながら行った。高齢者疑似体験は、ヘッドホンと特殊眼鏡、手足に重りを付けて、2人でコミュニケーションを取りながら歩いた。久米島小6年の吉田宣開君は「目が見えないと体が重く感じた」と語り、5年の嘉手苅玻那さんは「階段や狭い所でも棒を使って通ることができた」と話した。
 児童らは「学んだことを生かして困っている人がいたら助けてあげたい」と感想を話していた。(中島徹也通信員)