うるま特産品で商談、販路開拓探る 流通業者ら参加


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うるま市内の特産品メーカーが一堂に会したマッチングイベント=4日、うるま市のうるみん

【うるま】市特産品の製造元と流通業者などとの交流で販路開拓などを図るマッチングイベントが4日、市安慶名のうるみんで開かれた。市内の特産品メーカーが手塩にかけた一品を持ち寄って、展示ブースを構え、県内外の流通、飲食関係者らと商談を重ねた。

市が昨年から取り組む特産品などの開発販路開拓事業の一環で、10メーカーが参加した。市から委託を受けたノイズ・バリュー社(那覇市)がメーカーとのワークショップを通じて商品の改良を重ねてきた。
島ネロ研究所(市赤野)は、島唐辛子の原種100%を使った辛みスパイス「島ネロ」を出展した。同研究所の代表、大島東修さんは「島唐辛子は、沖縄の宝。3年半をかけて在来種にこだわり開発した。こうした事業を通じて認知度も徐々に上がり、県内でも販路が広がってきた」と手応えを話す。
この日のイベントには、トビイカや黄金芋、勝連漁協のモズクのタレ、ノニを使ったドリンクなどの原料、加工品が出展された。
ノイズバリュー社のコンサルティングディレクター青木元さんは「出展メーカー同士のコラボで新商品も開発されるなどの事例も出てきた。小規模事業者の強みを生かして品質改良なども重ねていきたい」と話した。