県知事選ラストサンデー 4候補、県内各地を奔走


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 任期満了に伴う第12回県知事選は、16日の投開票まで残り1週間を切った。選挙戦最後の日曜日となった9日、無所属新人で元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、無所属新人で元参院議員の喜納昌吉氏(66)、無所属新人で前那覇市長の翁長雄志氏(64)、3選を目指す現職の仲井真弘多氏(75)=自民、次世代の党推薦=の4候補は各地で遊説などをこなした。

集会やイベントなどで支持者らとのスキンシップを重ねるなど、懸命に支持拡大を図った。選挙戦終盤へ各陣営も運動を加速させている。
 下地氏は午前、那覇市内を中心に自転車で遊説し「家計の負担を軽減するため教育費の完全無料化を実現する」などと訴えた。午後はスポーツ大会や祭りに参加し、懇談会を重ねた。
 喜納氏は午後から那覇市、宜野湾市、南風原町の3カ所で街頭ライブと演説を開催。「米軍普天間飛行場と辺野古埋め立て承認をどちらもなくす」と強調し、支持を訴えた。
 翁長氏は那覇市や宜野湾市、嘉手納町などで遊説し普天間飛行場の移設問題に関し「知事や一部の政治家はぶれたが、県民はぶれていないことを示そう」と辺野古新基地阻止を訴えた。
 仲井真氏は中部や那覇で重点的に運動を展開。普天間問題について「多くの人が苦しんできた。みんなが枕を高くして眠れるように手を差し伸べよう」と早期の危険性除去を訴えた。
 選挙戦終盤にかけて、下地氏は大票田の都市部を中心に各地で遊説する。喜納氏は離島などを重点的に回る。翁長、仲井真両氏は9日に那覇市長選が告示されたことを受け、那覇市内で重点的な運動を展開し、市長選との相乗効果を狙う。