サンゴの林に感動 小中生22人、渡嘉敷で環境学ぶ


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ウエットスーツを身に着けてサンゴ礁観察に出発する参加者=2日、渡嘉敷港

 【渡嘉敷】渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家(佐藤良一所長)主催の「イチ・ニ・サンゴ大作戦」が1~3日、同交流の家をメーン会場に開かれた。3月5日のサンゴの日に国立公園に指定された渡嘉敷島で、「みつけようサンゴの秘密!うけつぎたいねサンゴ礁の贈り物!」をテーマにした環境教育事業。島内外の小中学生22人が参加した。

 参加者はサンゴを通して多様な生物のつながりについて学び、身近な環境問題について関心を高め、環境保全の取り組みに対する意識を高めた。
 永田俊輔氏(沖縄美ら島財団)の「サンゴ礁のお話」「サンゴの秘密を知ろう」と題した講話や、渡嘉志久ビーチ湾内のサンゴ礁観察や調査などに当たった。
 シュノーケリングで渡嘉敷島北端沿岸海域のサンゴ礁を観察したほか、海洋環境学研究者の今田求仁生氏らを講師に、阿波連の船越原遺跡、泡石石切り場、岩礁生物観察や渡嘉敷集落の「根元家石垣」などの史跡も見学した。サンゴ礁マップの作成や発表会も行った。
 大里南小6年の新城秀虎君は「参加するまではサンゴのことを気にしていなかったけれど、今は好きになった」と話した。中城小5年の伊志嶺光海君は「渡嘉敷の海はとてもきれい。サンゴの林に魚たちがたくさん遊んでいて、すごく感動した」と感想を話した。
(米田英明通信員)