自然や文化 俳句に 初の中村秀雄・阪子記念大会


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俳句を一斉に詠み上げる参加者=10月25日、安和小学校

 【名護】俳句を通して沖縄の自然や文化を育もうと、第1回中村秀雄・阪子記念俳句大会(同実行委員会主催)が10月25日、名護市の安和小学校「二人句碑」広場で開かれた。同小の児童、屋部中学校の生徒らや俳句同好会の会員らが参加して句を詠み上げ、俳句のリズムに親しんだ。

 中村秀雄さん(故人)と阪子さんは名護市出身。安和小学校に勤務した経験もあり、教壇に立つ傍ら名護の自然や人をテーマに多くの句を残した。教育を通して地域に貢献したとして、昨年校庭に2人の句を記した碑が建てられた。
 大会を前に募集した児童生徒の入選作品の表彰も行われ、小学生の部で安和小2年の真栄田乙帆さんの「おれんじの そらにひろがる とんぼさん」、中学生の部で屋部中2年の津波古安美さんの「別れの日 涙と共に 桜散る」が天賞に選ばれた。
 上運天洋子実行委員長は「2人の碑の前で大会を開催できたことがうれしい。俳句を学ぶことは情操教育や学力向上につながる。これからも続けていきたい」と話した。
 その他の入賞者は次の通り。
 【小学生の部】優良賞 具志川結、大城瑠音▽佳作 真栄田朋希、伊野波藍美、古蔵颯大
 【中学生の部】優良賞 森口ありさ、比嘉笑花▽佳作 花城和奏、新盛梨乃、見満勇南