衆院解散 県選出議員も準備 知事選後に態勢加速


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 年内に衆院の解散・総選挙が実施される公算が強まっていることを受け、県選出・出身の与野党衆院議員も12日、秘書を地元で活動させるなどそれぞれ選挙に向けた準備を急いだ。

 ただ県政最大の政治決戦となる16日の県知事選や知事選と初の同日選となる那覇市長選を控えており、当面は永田町の動向を見守る感も強い。県選出議員らは知事選などを終えて17日以降に態勢を加速させる見通しだ。
 県選出自民党議員でつくる「かけはしの会」の西銘恒三郎会長は「今は知事選にまっしぐらだ。総選挙の見通しに言及することはできない」と述べた。その上で「首相は言及していないが、衆院議員は『常在戦場』だ」と指摘し、情報収集を進めて情勢を見極めていく考えを示した。
 野党国会議員団「うりずんの会」の照屋寛徳会長(社民)は「解散理由が見えない。大義なき解散だ」と批判。総選挙になれば、知事選に続き普天間移設の是非が争点になるとし「辺野古移設に反対する議員を選ぶか否かだ。県民の声を国政に届けられるようにしていきたい」と語った。