出土品触れ歴史学ぶ 埋文センター、本部高で出前授業


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貝塚の遺物を手に取りながら当時の歴史を学ぶ生徒たち=10日、本部高校

 【本部】県立埋蔵文化財センターの出前授業が10日、本部町の本部高校(久場政彦校長)で開かれた。同校の授業「沖縄の歴史」を選択する3年生約20人が、瀬底島などで発掘された出土品に触れながら地域の歴史を学んだ。

 同センターの高校での出前授業は今回が初めて。指導主事の神村智子さんが講師を務めた。瀬底島のアンチの上貝塚から出土されたゴホウラ貝の貝輪や、刃物代わりに使っていたとみられるジュゴンの骨、チャート石の破片などを紹介。実物を示しながら当時の生活について説明すると、生徒たちは熱心に聞き入っていた。
 岸本翔君(17)は「当時、貝が本当に(生活の中で)使われていたか疑問だったが、実際に見て知ることができた。貴重な体験ができた」と話した。