任期満了に伴う第12回県知事選は16日に投票され、即日開票される。立候補しているのは無所属新人で元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、無所属新人で元参院議員の喜納昌吉氏(66)、無所属新人で前那覇市長の翁長雄志氏(64)、無所属現職で3選を目指す仲井真弘多氏(75)=自民、次世代推薦=の4人。県政の最大課題である米軍普天間飛行場の辺野古移設問題について、それぞれの主張の違いを鮮明に選挙戦を展開してきた。
110万人の有権者の選択は、移設問題の行方に大きな影響を及ぼす。基地問題のほか、経済振興や雇用対策、医療・福祉、子育て・教育などに関する政策にも有権者の関心が高く、論戦が繰り広げられてきた。16日午後11時ごろまでには当落が判明する見通しだ。
16日は、繰り上げ投票された竹富町を除く県内40市町村で投票が実施される。投票時間は一部の市町村を除き、午前7時~午後8時。開票は大半の市町村で午後9時に始まる。
4候補の陣営は15日、那覇市内などで打ち上げ式や集会を行い、17日間の選挙戦を締めくくった。
下地氏は那覇市のサンエー那覇メインプレイス前での打ち上げ式で「県民と心を一つにして、結果を出す政治を行う」と訴えた。
喜納氏は沖縄市や那覇市内でのライブで「沖縄の自立を日本の自立につなげよう」と訴えた。
翁長氏は那覇市の県民広場前での最後の集会で「ウチナーンチュはぶれていないことをこの選挙でしっかりと示そう」と訴えた。
仲井真氏は那覇市のむつみ橋交差点での打ち上げ式で「21世紀ビジョン実現に向け、ぜひ(あと)4年間いただきたい」と訴えた。
10月29日現在の県内の選挙人名簿登録者数は110万8189人(男性53万9053人、女性56万9136人)。