豊作祈り芸能奉納 竹富で「種子取祭」


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クワやヘラを持って農耕作業を表現した「マミドー」を生き生きと踊る女性たち=15日、竹富町竹富島の世持御嶽前広場

 【竹富島=竹富】600年以上受け継がれ、国の重要無形民俗文化財に指定されている竹富島の「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が15日、同島の世持御嶽(ユームチオン)で始まった。

島民や島外から訪れた見物客が会場を埋め尽くし、踊りや狂言など次々と披露される伝統芸能を堪能した。奉納芸能は16日まで行われ、2日間で約70演目が繰り広げられる。
 種子取祭は、まいた種が無事に育ち、豊作をもたらすことを祈願する竹富島最大の行事で、神事や奉納芸能を10日間にわたって行う。初日は御嶽前の広場で始まり、棒術や太鼓、豊作を願う舞踊などが奉納された。その後舞台芸能に移り、踊りなどさまざまな演目が披露された。