体力自覚、生活改善へ 伊江村がテスト


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「新体力テスト」で上体起こしをする参加者=10月9日、伊江村B&G海洋センター

 【伊江】文部科学省が調査する「2014年度体力・運動能力調査」に伴い伊江村では、10月と今月5日の計6日間にわたり、同村B&G海洋センター体育館で「新体力テスト」(教育委員会主催)を実施した。

自身が身体能力を自覚し、健康でよりよい生活を送ってもらおうと、村青年会・婦人会・老人クラブ連合会の各団体と村役場職員の20代から70代までの男女130人を対象に調査を行った。
 調査種目は年代によって異なるが、握力や上体起こし、長座体前屈、持久力などを測定した。AからEまでの5段階で総合評価する。中高年齢層の肥満傾向が強く、生活習慣病予備軍とも言え、食生活・運動習慣を見直す必要があることが分かった。また、平均年齢43歳の婦人会会員の調査では、瞬発力と持久力に課題があることが明らかとなった。平均年齢72歳の老人クラブ会員は、上体起こしが1回もできなかった人も多いことから、腰痛や下半身痛などが懸念されると分析した。
 30秒間で13回の上体起こしを記録した伊是名武弘さん(71)は「腰が弱いからきつかった」と話し、妻の綾子さん(70)は「老後は自分との闘いだから自分の体と向き合っていきたい」と話した。
(中川廣江通信員)