衆院選でとばっちり 県内小学校、投票所確保へ発表会延期


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 21日の衆院解散に伴い、衆院選投開票が12月14日に予定されていることで、同日に音楽発表会などの学校行事を行うはずだった県内小学校の一部では、投票所の確保のため、行事を延期せざるを得ず、保護者への説明などの対応に追われた。

急きょ決まった選挙の投開票で学校現場にも影響が出ている。
 浦添市では5小学校が12月14日に行事を予定していた。ある小学校は音楽発表会を同21日に延期し、11月19日付で保護者に書面で通知した。学校側は発表会の会場となる体育館以外の施設利用を市選挙管理委員会に提案した。しかし投票所の設置準備には通常約2カ月かかるため、選管との協議の末、発表会の延期を決めた。校長は「県外や離島から来る祖父母らもいるため、早急に日程を決める必要があった」と話した。
 那覇市立松川小学校は学習発表会を1週間延期する。11月20日付で書面やメールで保護者に通知した。発表会会場は体育館で、投票所に利用する施設は体育館に隣接する別の施設だが、当日の車両や人々の往来など、児童の安全面や会の運営上の支障などを考慮した。