元特捜検事、田中森一氏死去 「闇社会の守護神」


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死去した田中森一氏

 特捜検事から弁護士に転身し、裏社会の人脈から「闇社会の守護神」とも呼ばれた田中森一(たなか・もりかず)氏が22日、胃がんの治療で入院していた東京都内の病院で死去した。71歳。長崎県出身。葬儀・告別式は未定。
 苦学して岡山大在学中に司法試験に合格し、1971年に検事任官。東京、大阪の両地検特捜部で活躍した。容疑者の自供を引き出す「割り屋」と呼ばれ、ロッキード事件以来の政界汚職となった撚糸工連事件を担当した。
 弁護士に転身。イトマン事件の許永中・元受刑者や、射殺された山口組の宅見勝最高幹部らと親交を深めた。巨額手形詐欺事件で東京地検特捜部に逮捕された。
(共同通信)