キングス5連勝 TKbjリーグ、秋田に79―66


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=10勝2敗)は22日、秋田県立体育館で秋田ノーザンハピネッツ(東地区2位=12勝2敗)と今季第13戦を行い、79―66で勝利し、5連勝となった。

試合開始14秒で小菅直人が3点弾を決め、幸先よくスタートしたキングス。秋田のパスミスを見逃さず、小菅、並里成の連続3点弾など、勢いに乗り第1クオーター(Q)は最大13点差までリードを広げた。第2Qも積極的にシュートを打ち合い、42―35で前半を終えた。第3Qは秋田の速いプレッシャーからボールを奪われるなど徐々に点差を詰められ、3度同点に追い付かれたが、並里を中心に流れを相手に渡さず、一度もリードを許さなかった。第4Qはキングスの守備陣が秋田の攻撃をことごとく防ぎ、突き放した。秋田との第2戦は23日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(11勝2敗)
 79―66(25―16,17―19,11―16,26―15)
秋田ノーザンハピネッツ(12勝3敗)

◆並里、冷静に敵地支配 攻撃多彩、追撃許さず
 第3Q、48―48の同点。常にキングスがリードしていた試合に秋田が追い付くと、会場の雰囲気は一気に秋田ペースに傾こうとしていた。昨シーズンファイナルの再現となったゲームで、秋田カラーのピンク色のシャツなどを身につけた満員の3119人が声援を送った。
 ここでボールを持った並里成は決して攻め急がず、落ち着いてゲームを組み立てた。手招きして味方を呼び寄せながら、パスを出さずに自ら切り込む。かと思えば素早いパスをリング下に送り、自らロングシュートも放つ。多彩な攻めに秋田守備陣は対応しきれず、並里がゲームを支配した。
 秋田は米国挑戦のためエース富樫勇樹を欠くものの今季すでに4度の100点ゲームの攻撃力を誇り、11連勝と勢いがあった。キングスは秋田が勢いに乗りかけても崩れることなく、堅い守備と計63のリバウンドでペースを保った。
 並里は「全員でこの試合を乗り切れた。攻守の戦術をみんなが遂行できた」と胸を張った。チーム最多13リバウンドのアンソニー・マクヘンリーは「秋田は非常に爆発力があったが、やるべきことをやったキングスが勝利できた」とチームの好調さを語った。
 石垣島から秋田への連戦で環境の変化にも対応したキングスが本物の強さを見せ始めた。

◆準備を遂行できた
 伊佐勉HC(キングス)の話 大勢の秋田ファンの前で試合ができ、選手、スタッフともに身の引き締まる思いだった。ゲームの流れは、準備していたことを遂行できた。その中でもまだまだできていない部分があったので、明日への改善としたい。