キングス6連勝 秋田に79―75 TKbjリーグ


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=11勝2敗)は23日、秋田県立体育館で秋田ノーザンハピネッツ(東地区2位=12勝3敗)と第2戦を行い79―75で勝利、連勝を6に伸ばした。

キングスは第1クオーター(Q)に4点先制されるが岸本隆一の3点弾で反撃に出る。大宮宏正のシュートで逆転に成功するとドゥレイロン・バーンズの連続3点弾などで引き離した。第2、第3Qでも一進一退の攻防が続く。秋田はロング、ミドルや中央突破からのダンクなど、内外を使った攻撃で何度も主導権を握りかけるが、キングスは攻守でリバウンドを奪い、並里成を中心に時間を十分に使った攻撃で試合の流れを渡さなかった。第4Qに秋田の勢いは増したが試合巧者のキングスが逃げ切った。キングスの次戦は29、30の両日、大阪府立体育館で大阪エヴェッサと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(12勝2敗)
 79―75(23―17,20―18,20―20,16―20)
秋田ノーザンハピネッツ(12勝4敗)

◆キングス巧妙 猛追かわし6連勝
 第4クオーター(Q)残り1分10秒。77―72に詰め寄られたキングスはタイムアウトを取った。前日は引き離した第4Qだったが、地元の大声援を受けて秋田の猛攻に遭い、最大15点あった点差が5点になった。再開後も秋田・田口成浩の3点弾が決まり、残り40秒で3点差に。異様な会場の盛り上がりにも、キングスメンバーは動じなかった。
 前日に続いて、並里成がボールを持つと周りに会場全体とは別空間が生まれた。好調のドゥレイロン・バーンズもボールを持つとドリブルで時間をたっぷり使い、しびれを切らした相手のファウルを誘った。秋田ブースターの大きなため息とともに試合終了のブザーが鳴った。嫌がるプレーを徹底し、昨シーズンファイナル再現の敵地で連勝をもぎ取った。
 次々とシュートを決めたバーンズはチーム最多27点の大活躍だった。バーンズは「秋田の超満員の体育館でプレーを楽しむことができた。最終的に勝利を収めて、非常にうれしい」と上機嫌だった。かつて秋田にいたセンターのアンソニー・ケントは16得点と暴れた。「コートに入れば常にハードにプレーするよう心掛けた」と胸を張った。
 強いキングスの本領発揮に岸本隆一は「今日のような緊迫した展開が続けば続くほど、キングスとしての強さが発揮される」と興奮が抑えられないようだった。

◆全体で戦い良い週末に
 伊佐勉HC(キングス)の話 試合終盤、秋田のオフェンスを爆発させてしまったが、チーム全体が慌てず、アウェーの波にのまれず、一度も逆転を許さなかった。石垣からのタイトなスケジュールの中、チーム全体で戦えたことは来週以降の試合につながる良い週末になった。