気象観測器に人垣 沖縄電磁波技術センターを公開


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沖縄電磁波技術センターの一般公開で、ラジオ作り体験などを楽しむ親子連れ=22日、恩納村の同センター

 【恩納】恩納村にある情報通信研究機構沖縄電磁波技術センター(雨谷純センター長)は22日、施設を一般公開した。次々と親子連れなどの訪問があり、電波や光などを利用した最先端技術の研究や開発を見学した。

実験、体験コーナーも設けられ、地球環境を守るための科学技術のほか、天気予報や自然災害予測など暮らしに役立つ情報収集の方法などについて学んだ。
 「ラジオゾンデ」と呼ばれる気象観測器の実験には人だかりができた。気圧、気温、湿度を測定するセンサーを取り付け、測定した情報を送信するための無線送信器を備えたもの。ヘリウムを詰めたゴム気球につるして上空へ上げた。
 県電波適正利用推進員協議会が主催したラジオ作り体験もあった。伊佐友一同協議会会長は「遊びながら電波や科学に興味を持ってほしい」と話した。
 家族で訪れた幸地克也さん(北谷町)は「実際にものづくりや研究の現場に触れることができ、とても楽しんでいる」と話した。沖縄電磁波技術センターの展示室は通常も見学できるという。