石垣市が新保育料案 所得応じ負担、県内初


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 【石垣】来年4月から始まる「子ども・子育て支援新制度」に伴い、公立幼稚園の保育料を保護者の所得に応じた「応能負担」に変更する石垣市は27日までに、現行の一律料金5千円から5段階の所得に応じて月額0~8500円に設定する保育料案をまとめた。

 県内自治体で応能負担による保育料案の取りまとめは初めて。市は市議会12月定例会に条例の一部改正案を提出する。
 市児童家庭課によると、現行は入園料7千円、月額保育料5千円、月額預かり保育料5千円。改正案は入園料を廃止する。幼稚園での預かり保育料は月額7千円の案で調整している。
 預かり保育料が7千円の場合、保育料の月額最高8500円と合わせても1万5500円で、公立・認可保育園での5歳児保育料の平均1万5千円とほぼ同額になるという。同課の担当者は「幼稚園と保育園の保育料の均衡を保つことで園児の偏りを防ぐよう配慮した」と説明した。