キングス7連勝 TKbjリーグ第15戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=12勝2敗)は29日、大阪府立体育会館で大阪エヴェッサ(同地区5位=11勝5敗)と今季第15戦を行い。76―60で勝利、連勝を7に伸ばした。

キングスは第1クオーター(Q)、金城茂之の3点弾や岸本隆一のドライブなど内外を攻め分けて主導権を握った。第2Qは大阪に点差を詰められる時間もあったが、アンソニー・マクヘンリーやドゥレイロン・バーンズが得点して流れを渡さなかった。36―25とリードして迎えた第3Qはミスから連続で失点するなどリズムを崩し、2点差まで追い上げられた。それでも並里やマクヘンリーの得点で大阪の勢いを断ち、点の取り合いとなった第4Qも崩れることなく白星をつかんだ。大阪との第2戦は30日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(13勝2敗)
76―60(16―12,20―13,20―17,20―18)
大阪エヴェッサ(11勝6敗)

◆我慢多かった
 伊佐勉HC(キングス)の話 リズムがつかみづらいゲームだった。流れを引き込もうとしても主導権を握れず、我慢する時間帯が多かったので選手にはストレスをかけてしまった。明日はしっかりハッスルし、キングスらしい勝利を挙げてホームに帰りたい。

◆流れ渡さぬ安定感 金城、果敢に得点狙う
 何度も大阪の追い上げを受けた。第1Qは得点が滞った時間に。第3Qはミスが続いた立ち上がりに。しかし、簡単に流れを渡さない安定感がキングスにはあった。並里成やマクヘンリー、バーンズらが冷静にリングを射抜き、再び自分たちのペースに引き戻した。盤石の戦いぶりで大阪を退け、マクヘンリーは「相手に走られてしまった部分はあるが、その中でもキングスの時間帯を作れた」と振り返る。
 攻撃の口火を切ったのは金城茂之だった。試合開始から約40秒で3点弾を沈め、その後も果敢にリングに向かい続けた。シーズン序盤はけがの影響で出場機会が少なかっただけに「出遅れた分しっかり練習して自分の役割を意識した」と言う。ボールがリングに嫌われた第1Qの終盤は伊佐勉HCが先発メンバー全員を交代。コートに送り出されたバーンズの3点弾で悪い流れを断ち切った。
 第3Qは開始直後からターンオーバーが重なり、連続で失点した。並里は「大阪に主導権を握られてキングスのバスケができなかった」と悔やむが、自らリングをこじ開けて苦しい状況を打破した。
 「突き放せる時間にミスをして相手の追撃を許してしまった」と金城。16点差の快勝にも反省点を口にし「明日に向けてしっかり修正する」と力を込めた。