キングス爆発 8連勝 TKbjリーグ第16戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=13勝2敗)は30日、大阪府立体育館で大阪エヴェッサ(同地区5位=11勝6敗)と今季第16戦を行い、96―62で勝利、連勝を8に伸ばした。

第1クオーター(Q)の立ち上がりは大阪の激しい守備の前にキングスは得点を奪えず苦しんだ。一時は8点を追い掛ける展開になったが、アンソニー・マクヘンリーの3点弾で反撃ののろしを上げ、並里成のドライブなどで逆転に成功した。第2Qは大阪の激しい攻撃を山内盛久らの好守備でしのぎ、岸本隆一が連続で3点弾を沈めて46―32とリードして前半を終えた。後半は速いバスケを展開して大阪につけいる隙を与えず、第4Qまで勢いを維持して快勝につなげた。キングスは12月6、7日に宜野湾市立体育館で東地区の福島ファイヤーボンズと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(14勝2敗)
96―62(22―16,24―16,25―20,25―10)
大阪エヴェッサ(11勝7敗)

◆選手、仕事を全う
 伊佐勉HC(キングス)の話 一人一人の力を出しきり、チームメートの力を引き出すことを伝えて試合に臨んだ。その言葉通り選手全員が仕事を全うして、キングスらしいバスケットができた。来週ホームでも良いバスケットができるようにしっかり準備したい。

◆有言実行、巻き返す
 大阪との第1戦を終えた後、伊佐勉HCは宣言していた。「(第2戦では)キングスらしい勝利を挙げる」。16点差で白星をつかんだ一方で、苦しい時間もあった第1戦からの巻き返しを誓っていた。その思いを実現するように選手たちが暴れ回った。堅実な守備とスピード感あふれるキングスらしいバスケットで大阪を圧倒した。
 試合開始直後は大阪が内外からテンポ良く攻める一方で、キングスのシュートはリングに嫌われた。キングスはタイムアウトで流れを切った直後に並里成を投入。「緊迫感のある試合で楽しんでプレーできた」と語る並里が仲間を生かしながら自らも得点し、チームを勢いづけた。
 第2Qからは完全にキングスのペースだった。岸本隆一は長距離から3点弾を沈め、山内盛久は粘っこい守備で大阪の攻撃陣を苦しめた。14点のリードを奪って迎えた後半にはさらに加速した。キブエ・トリムやアンソニー・ケントがリング下で仕事を果たし、大宮宏正のダンクシュートも飛び出した。次戦は元キングスの狩俣昌也が所属する福島をホームに迎える。山内は「まだまだ8割くらいの出来だ。足りない部分をもっと追求していきたい」と決意を語る。かつてのチームメートとの対戦に向けて、さらなる強化を目指している。