「世界の港、回りたい」 沖水11人海技士筆記、合格


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海技士筆記試験に合格し笑顔を見せる生徒たち=11月20日、糸満市の沖縄水産高校

 【糸満】沖縄水産高校(小禄健夫校長)の生徒11人がこのほど、難関とされる3級海技士(機関士)と4級海技士(航海士・機関士)の筆記試験に合格した。合格した生徒たちはさらに上の資格取得を目指し勉強を重ねている。

 海技士資格は大型船の航海士や機関士として働くために必要なもので、水産高校専攻科以外の教育機関では、水産系の大学専攻科や専門学校などが取得する国家資格。1~6級まであり、2013年度の関東運輸局管内での合格率(1~6級全ての筆記試験受験者)は、航海士が12%、機関士はわずか7%と狭き門となっている。
 3級海技士(機関士)に合格した仲村渠隆司君(18)=3年=は独学で1日に3時間以上勉強した。「合格できるか不安はあったが、どこまで力を発揮できるか挑戦した。2級以上の資格を取得して海上保安庁や貨物船の機関長を目指す」と夢を語った。
 4級海技士(機関士)の3科目に合格した高良大斗君(18)=3年=は「専攻科に進んで1級免許の取得を目指す」と話し、2科目に合格した親盛大地君(18)=3年=も「1級免許を取得して世界の港を回りたい」と抱負を語った。

※注:高良大斗君の「高」は旧字体