黒潮武秀さん死去 92歳、障がい者福祉尽力


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黒潮 武秀さん

 全沖縄精神薄弱(児)者育成会の初代会長を務めた県手をつなぐ育成会顧問で、社会福祉法人伊集の木会名誉会長の黒潮武秀(くろしお・たけひで)さんが11月29日、那覇市の病院で肺炎のため死去した。92歳。

南城市玉城出身。自宅は那覇市古島12の1ピュアパレスクロシオ607。告別式は1日、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で執り行われた。
 黒潮さんは1963年、知的障がい者の親の会「沖縄精神薄弱児育成会」の結成に尽力した。83年に知的障がいの人たちが働く場「那覇福祉作業所」を設立した。また、87年に結成された全沖縄精神薄弱(児)者育成会(別名・全沖縄手をつなぐ親の会)の初代会長を務めた。58年の沖縄社会党結党に関わり、復帰運動にも力を入れたほか、ガーブ川商店街組合長や全沖縄借地人組合長などを務めた。