サンバ交流 結実 サンビセンテ市職員・ガウディノさん


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ヴァグネル・ガウディノさん(奥右端)の指揮に合わせ、サンバを披露する演奏隊とダンサーら=11月15日、那覇市牧志のさいおんスクエア前

 那覇市と姉妹都市のブラジル・サンビセンテ市から市職員交流事業で市を訪れていたヴァグネル・ガウディノさん(45)にサンバの演奏を学んだチームが11月15日、那覇市のさいおんスクエア前で発表会を開いた。

観客は鳴り響くサンバのリズムに楽しそうに体を揺らしていた。
 ガウディノさんは9月末から11月24日まで那覇市に滞在した。滞在中、サンバ教室で演奏を教えたほかエイサーを習得したり、沖縄伝統芸能を体験したりした。
 15日の発表会ではガウディノさんから演奏を学んだ受講者が複数の打楽器でリズムを刻み、県内でサンバダンサーとして活躍する「宮城姉妹」からダンスを習った受講者が演奏に合わせて踊りを披露した。観客も手拍子を取ろうとしたり、その場で踊ったりと演奏を楽しんだ。
 ガウディノさんは「こんにちは」と日本語であいさつした後、「皆さんと一緒に文化の交流ができてとてもうれしい。温かく迎え入れてもらって感謝している。また沖縄に戻ってきたい」と感謝の言葉を述べた。発表会の後、ガウディノさんはチームの演奏に満足そうな表情を見せ、充実した交流期間を過ごしたようだった。
 21日に交流事業の修了証を手渡した城間幹子市長は「エイサーとサンバなど文化の交流は私たちにとっても大変ありがたいものだ。これから深く文化交流していけるようお互いに頑張っていこう」と激励した。