衆院選公示 県内9人立候補 辺野古最大争点に


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沖縄選挙区立候補者(クリックで拡大)

 第47回衆院選が2日公示され、沖縄の4選挙区に計9人が立候補を届け出た。14日の投開票に向け、12日間の選挙戦に突入した。11月21日の衆院解散から公示まで11日という超短期決戦で、県内では先月16日投開票の県知事選に続く政治決戦となる。

安倍晋三首相の第2次政権の2年間に対する審判でもあり、沖縄では米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題を最大の争点に、経済活性化や沖縄振興政策などをめぐっても活発な論戦が展開されそうだ。9人の県内立候補者は1996年の小選挙区制度導入以来、最少。
 立候補したのは県選挙管理委員会への届け出順に、沖縄1区が共産前職で比例選出の赤嶺政賢氏(66)、自民前職の国場幸之助氏(41)、維新元職の下地幹郎氏(53)の3人。
 同2区は社民前職の照屋寛徳氏(69)と自民前職で比例選出の宮崎政久氏(49)の2人。
 同3区は自民前職の比嘉奈津美氏(56)と生活前職で比例選出の玉城デニー氏(55)の2人。
 同4区は無所属新人の仲里利信氏(77)と自民前職の西銘恒三郎氏(60)の2人が立候補した。
 県内では11月の知事選でも普天間問題が最大の争点となり、辺野古移設反対を訴えた翁長雄志氏が10万票の大差で現職の仲井真弘多氏を破り当選した。今衆院選でも、知事選で翁長氏を支えた陣営と政権与党の自民前職が対峙(たいじ)する構図が続いている。
 普天間問題のほか、安倍政権の経済政策「アベノミクス」や消費税増税先送りへの評価、集団的自衛権の行使容認などが主要な争点となりそうだ。

◆比例九州3氏
 衆院選の比例九州ブロックには県関係では、自民党が新人の安里政晃氏(46)を比例単独候補として名簿35位に登載した。共産党は新人の伊礼一美氏(67)を同じく5位に、公明党は前職の遠山清彦氏(45)を同2位にそれぞれ単独登載した。
 そのほか県内4小選挙区に立候補した自民、維新、共産、生活、社民の計8人はいずれも比例と重複立候補した。
 沖縄1区の共産・赤嶺政賢氏は名簿順位が単独の1位となっている。

<沖縄選挙区立候補者>
届け出順 敬称略
【1区】
赤嶺 政賢(66) 共産・前5
国場幸之助(41) 自民・前1、公明推薦
下地 幹郎(53) 維新・元4
【2区】
照屋 寛徳(69) 社民・前4
宮崎 政久(49) 自民・前1、公明推薦
【3区】
比嘉奈津美(56) 自民・前1、公明推薦
玉城デニー(55) 生活・前2
【4区】
仲里 利信(77) 無所属新
西銘恒三郎(60) 自民・前3、公明推薦