【ロサンゼルス】3人、箏曲教師に 琉球箏曲興陽会


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照屋勝子支部長(右端)から免許状を授与された、(右2人目から)比嘉イレーンさん、沢岻ローズさん、比嘉陽子さん=ガーデナ市シーエンパレス・レストラン

 琉球筝曲興陽会ロサンゼルス支部(照屋勝子支部長)はこのほど、5月沖縄本部で開かれた第75回琉球筝曲興陽会定期総会で、教師免許を交付された3人への伝達式と祝賀会を米ロサンゼルス郡ガーデナ市のシーエンパレス・レストランで開いた。

 今回、教師免許を授与されたのは、比嘉イレーンさん(89)、沢岻ローズさん(88)、比嘉陽子さん(75)。
 3人は今日まで厳しい練習を重ね、これまでに琉球筝曲興陽会北米創立40周年記念公演、ハワイ公演、沖縄公演に出演。そのほか北米沖縄県人会の創立100周年記念公演、芸能部「謡やびら踊やびら」公演や新年会などで毎年のように琉球筝曲を披露している。
 照屋支部長は「めでたく教師資格を授与された3人の努力をたたえ、みんなで心からお祝いしたい」とたたえた。その上で「70歳、80歳になっても練習に励んでいる3人の姿には頭が下がる思いだ。情熱あふれる3人を誇りに思い、これからも見守っていきたい」と、喜びをかみしめた。
 また、4年前に師範免許が授与された安富祖ジョーイさんが独立し、ロサンゼルス市内に教室を開設して指導に当たることも発表された。
 照屋支部長は沖縄生まれ。1961年ハワイにわたり、長年琉球筝曲の普及・発展に努めた。98年にロサンゼルスに移り、サンフランシスコや他の州にも教室を開設、これまでに師範16人、教師40人以上を育てている。(当銘貞夫通信員)