衆院沖縄選挙区 1区赤嶺、国場氏並走 4区も競る


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 14日投開票の衆院選を前に、琉球新報社はこれまでの取材に、共同通信が7、8日に行った世論調査結果を加味し、沖縄全4選挙区の終盤情勢を探った。沖縄1区は共産前職の赤嶺政賢氏と自民前職の国場幸之助氏が横一線で、維新元職の下地幹郎氏が追う展開。2区は社民前職の照屋寛徳氏がリードし、自民前職の宮崎政久氏が追う。3区は生活前職の玉城デニー氏が先行し、自民前職の比嘉奈津美氏が追っている。4区は自民前職の西銘恒三郎氏と無所属新人の仲里利信氏が激しく競り合っている。

 全体で3割強の有権者がまだ投票先を決めていない。残り4日間の票の掘り起こしが当落を左右するとみられ、情勢は流動的要素を残す。
 1区は赤嶺氏が基盤となる共産支持層の9割、社民、生活支持者の6割強を押さえ無党派層にも食い込む。国場氏は自民支持者の6割、公明支持者の8割を固めた。下地氏は維新や次世代支持者の支持を得るが広がりに弱さがある。
 2区は照屋氏が社民や共産支持者らの革新票を手堅くまとめ、無党派層にも広く浸透する。宮崎氏は20歳代の若者層の支持を集めるが、広がりに欠ける。
 3区は玉城氏が30歳代以外の全世代で優位となり、無党派層にも強みを発揮する。比嘉氏は自民、公明支持層の7割強を押さえるが、無党派への浸透が課題。
 4区は西銘氏が自民、公明の約8割をまとめて地盤を固めつつある。仲里氏は社民や生活、共産などをまとめたほか、無党派層にも浸透しつつある。

◇世論調査の方法
 全国295小選挙区のうち、話題区、激戦区など計200選挙区の有権者を対象に7、8両日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。1選挙区400人からの回答を目標とした。実際に有権者がいる世帯にかかったのは11万4298件、うち8万1198人から回答を得た。県内では1554件を調査し、1205人から回答を得た。