被災地へ広がる支援 新垣さんに賛同、マフラー贈る会結成


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渡嘉敷村の新垣光枝さん(後列右から2人目)の呼び掛けで結成した「気仙沼にマフラーを贈る会」のメンバー=11月21日、那覇市のパシフィックホテル

 【渡嘉敷】東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の保育所の園児たちに、自作の手編みマフラーや義援金などを送り続けている渡嘉敷村の新垣光枝さん(66)の活動に賛同する支援者11人が11月21日、那覇市内で「気仙沼にマフラーを贈る会」を結成した。代表に新垣さんを選出。支援の継続を誓い、決意を新たにした。

 元幼稚園教諭の新垣さんは、震災後、震災にあった気仙沼市内の幼稚園に自作の絵本20冊を寄贈したことが縁で、手編みマフラーを毎年約200本余を贈り続けている。新垣さんの善意を新聞報道などで知った友人らの呼び掛けで毛糸のマフラーや帽子が新垣さんの元に届くなど支援の輪が広まった。
 震災後、これまでに4回、40人の支援者が編んだマフラー200本余りや毛糸の帽子、サーターアンダーギーなどを添えて毎年12月に気仙沼の保育所に贈り続けて喜ばれているという。
 新垣さんは「支援仲間が被災地の皆さまに心を寄り添う気持ちでマフラーを編んでいる。冬が訪れるたびに震災の子どもたちを思う」と一日も早い復興を願っている。(米田英明通信員)