東ティモールのJICA研修員、糸満中生徒と交流


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身ぶり手ぶりを交えて糸満の文化を紹介する生徒たち=11月27日、糸満中学校体育館

 【糸満】国際協力機構(JICA)の青年研修事業で来沖している東ティモールの研修員19人が11月27日、糸満中学校を訪問し、2学年の生徒計134人と交流した。参加者は言語の違いに四苦八苦しながらも、身ぶり手ぶりや写真などを使ってコミュニケーションを取り、互いの国の文化を紹介しあった。

 交流会には東ティモールの政府や民間企業、NGOなどで働く20代から40代までの研修員が参加した。インドネシア語、英語、日本語を交え、生徒たちに民族衣装や住居など暮らしや文化を紹介した。
 生徒たちは、じゃんけんの方法や地元の伝統行事、ちんすこうなどの文化を英語で説明しようと試行錯誤した。
 玉城陽香さん(13)らは写真と英語を使って糸満ハーレーについて説明した。熱が入り「ハーレー」の発音まで英語のような巻き舌調に。チメネス・ジョセフィーナさん(27)は首をひねりながらも、生徒たちの頑張りに満面の笑みを見せた。玉城さんは「頑張ったので少しは伝わったはず」とはにかんだ。
 他にもそれぞれの国の歌を舞台で披露したりゲームをしたりと、2時間にわたり交流を深めた。
 交流会を企画した柴田義之教諭は「交流会を通して自分の足元を見詰め直し、世界にどんな貢献ができるのか生徒自身が考える機会にしてほしい」と話した。