3校6人が上位入賞 自作車両マシン競技・全国大会


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 11月8日に埼玉県で行われた、自作車両マシンの性能を競う「第18回スターリングテクノラリー全国大会」で八重山商工高校、那覇工業高校定時制課程、沖縄工業高校の3校6人の生徒が上位入賞した。大学生や一般からの参加者もいる中での快挙だ。

 ピストン内部の空気を外側から熱し、空気を膨張させることでポンプ動力を得る「スターリングエンジン」を利用したマシンで競技した。
 8・8メートルのコースで速度を競う「ミニ速度クラス」で八重山商工高校の山城安順君(機械電気科機械コース3年)と宮良善幹君(同)の組が2位に、沖縄工業高校の宮城侑弥君(電子機械科3年)と上原雄喜君(同)の組が4、5位に入った。
 コース内にある垂直方向ループの回転数を競う「宙返り耐久クラス」で、那覇工業高校定時制課程の大城侑也君(電子機械科2年)と渋谷直樹君(機械科1年)の2人で手掛けたマシンが3位、大城君のマシンが4位に入った。
 来年卒業する八重山商工高校の山城君は全国大会出場のバトンを後輩に託す。「技術をしっかりと後輩に伝えていきたい」と全国大会での活躍を期待した。
 那覇工業高校の大城君は「金属の塊から一つ一つの部品を自分で作る達成感がある。成績が予想以上で驚いた」と話した。

全国2位の速度を誇るマシンを手にする八重山商工高校3年の宮良善幹君(左)と山城安順君=12月3日、石垣市真栄里の八重山商工高校(同校提供)
思い入れのあるマシンと共に笑顔を見せる那覇工業高校定時制課程2年の大城侑也君(左)と渋谷直樹君=11月27日、浦添市勢理客の同校