宮森小映画が完成 齋藤監督「若い人、知って」


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映画制作のきっかけなどを語る劇団ARK代表で監督を務めた齋藤勝さん(右)とNPO法人石川・宮森630会の事務局長久高政治さん(右から2人目)ら=10日、那覇市若狭の対馬丸記念館

 対馬丸生存者による証言記録映画を制作した劇団ARK(大阪府)が、1959年の宮森小学校米軍ジェット戦闘機墜落事件を題材にした証言記録映画「6・30 石川・宮森z機墜落事件」を制作した。

10日、那覇市若狭の対馬丸記念館で同映画の完成記者会見と試写会を行った。
 ARK代表で監督を務めた齋藤勝さん(55)=大阪府=は「若い人を中心にたくさんの人に宮森小のことを知ってもらいたい」と制作のきっかけを述べた。
 映画は齋藤さんが2012年6月に取材。事件当時の宮森小の教員2人と児童3人の証言を中心に、事件の全体像が伝わるように構成されている。
 当時宮森小5年生だった久高政治さん(66)は「体験者の語る表情が出るのがこの作品の特徴だ。見る人聴く人に訴える力がより強いと思う」と意義を語った。授業や地域での映画上映を希望する人の問い合わせは(電話)090(8293)8615(630会事務局)。