キングス連勝止まる 岩手に66―69


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=16勝2敗)は13日、岩手県営体育館で岩手ビッグブルズ(東地区1位=19勝1敗)と今季第19戦を行い、66―69で敗れた。キングスの連勝は10で止まり、3位に後退した。

第1クオーター(Q)の序盤は岩手に先行されたキングスだったが、岸本隆一の3点弾やアンソニー・マクヘンリーのインサイドで試合のリズムをつかんだ。リング下では大宮宏正が存在感を発揮。守備でも岩手の攻撃力を抑えることに成功した。しかし第2Qは激しく守る岩手の前に攻撃が停滞し、シュートがリングを捉えられずに8点しか奪えなかった。30―32とリードされて迎えた後半は互いに点を奪い合うシーソーゲームとなった。キングスがリードを奪えば岩手が食らいつき、終盤はリードを保つ岩手をキングスが苦しめた。最後は岩手がわずかなリードを守った。岩手との第2戦は14日午後2時から同体育館で行われる。

岩手ビッグブルズ(20勝1敗)
 69―66(11―22,21―8,17―18,20―18)
琉球ゴールデンキングス(16勝3敗)

◆接戦も及ばず3位後退
 試合時間は残り数秒、キングスは3点を追い掛けていた。3ポイントライン後方でパスを受けたマクヘンリーがシュートを放つ。ボールはきれいな放物線を描いて飛んだが、無情にもリングにはじき返された。同時に試合終了のブザーが鳴る。会場は岩手ファンの歓声に包まれた。
 昨季の王者・キングスと東地区首位を独走する岩手の一戦は、ファンの期待を裏切らない激戦となった。第1Qはキングスのペースだった。岸本隆一を中心に攻めて11点のリードを奪ったが、第2Qは一転して岩手が主導権を握った。タイトな守備でキングスを苦しめ、わずか8点に抑えた。
 後半も試合の流れがめまぐるしく入れ替わった。キングスがドゥレイロン・バーンズの3点弾などでリードを奪っても、岩手はスクーティー・ランダルらの勝負強い攻撃で追い付いた。第4Qの最終盤で3点弾を沈めた岩手が一歩リードしたが、キングスはマクヘンリーの得点で食らいついた。しかし最後の攻撃を得点に結び付けられなかった。
 試合を終え、大宮宏正は「悔しいの一言に尽きる」と語る。最終盤の岩手の3点弾を止められず、「それが結果につながった」と振り返った。岩手との第1戦はわずか3点差の黒星。悔しさを力に変えて、キングスは第2戦に挑む。

◆細かい部分の差が出た
 伊佐勉HC(キングス)の話 プレーでの細かい部分の差が試合の結果につながった。明日は練習してきたことを徹底し、我慢強く、慎重に試合を戦っていきたい。