【電子号外】1、4区は赤嶺、仲里氏 自民、沖縄で選挙区全敗


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 14日投開票された衆院選の沖縄4選挙区で、自民前職4候補はいずれも選挙区で落選が確実となった。選挙戦では11月の県知事選に続き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が最大の争点となり、辺野古移設を容認する立場の自民候補と、知事選で翁長氏を推した超党派勢力の野党候補が対決する構図となったが、野党側が全ての議席を制した。

 衆院選沖縄1区で共産前職の赤嶺政賢氏(66)の選挙区での初当選が確実となった。1996年の小選挙区制導入以降、共産が選挙区で勝利するのは初めて。共産の小選挙区勝利は全国でも18年ぶり。
 赤嶺氏は、11月の県知事選で翁長雄志氏を当選させた超党派勢力の支援を受け、選挙戦で「オール沖縄」の姿勢を強調。共産以外の野党支持者や無党派層にも支持を広げたほか、翁長知事らを介して保守・中道層にも働き掛け、三つどもえの激しい戦いを制した。
 衆院選沖縄4区は、無所属新人で元県議会議長の仲里利信氏(77)の当選が確実となった。
 仲里氏は、11月の県知事選で米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止を掲げて大勝した翁長雄志知事との連携を前面に打ち出し、追い風に乗った。
 11月22日に出馬を表明。選挙戦では、知名度で先行する自民前職候補に出遅れたが、知事選で翁長氏を推した野党などの支持層を幅広くまとめた。翁長氏らの全面的な支援を受けて無党派層にも幅広く浸透し、序盤の劣勢を挽回した。