堅守キングス白星 TKbjリーグ第20戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=16勝3敗)は14日、岩手県営体育館で岩手ビッグブルズ(東地区1位=20勝1敗)と第2戦を行い、81―74で勝利した。

キングスは第1クオーター(Q)の序盤にテンポ良く得点を重ねたが、その後はターンオーバーが重なってリズムを崩した。シュートもリングに嫌われて岩手を追い掛ける展開になった。第2Qはドゥレイロン・バーンズの3点弾やアンソニー・マクヘンリーのインサイドで得点し、守備でも岩手を徹底的に抑えて44―37で前半を終えた。第3Qは岩手の連続3点弾で追い上げられ、一時は同点に追い付かれた。それでもマクヘンリーやバーンズが着実に得点して岩手を引き離した。第4Qは激しい守備で岩手を抑え、岸本隆一の得点などで逃げ切った。キングスは20、21の両日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(17勝3敗)
81―74(19―20,25―17,20―18、17―19)
岩手ビッグブルズ(20勝2敗)

◆負けられない試合
 伊佐勉HC(キングス)の話 連敗をしないチーム作りをしているため、今日は負けられない試合だった。選手がファイトして勝てたことは非常に良かった。やるべきことを選手全員が行い、同じ方向を向いて戦えたことに大きな意味があった。

◆最後まで流れ渡さず
 一度つかんだ流れを最後まで手放さなかった。第3Q、50―50と同点に追い付かれた場面でマクヘンリーやバーンズがリングに向かい、岩手を引き離した。第4Q終盤に岩手が3点シュートを決めて追いすがると、岸本隆一がすかさずリングを射抜いて追撃を許さなかった。3点差で惜敗した第1戦の悔しさを振り払うように、集中力を維持して勝利を追い求めた。
 勝利への道筋は堅守で切り開いた。シーソーゲームとなった第2Q、岩手攻撃陣に対してキングスは激しい守備で応戦した。高い位置でプレッシャーを仕掛け、インサイドも固めて岩手のシュートミスを誘うと、並里成らが好機で確実に得点してリードを広げた。マクヘンリーは「ディフェンスをより高いレベルで遂行できた」と達成感をにじませる。
 第3Qはキブエ・トリムとアンソニー・ケントがファウルトラブルに見舞われたが、大宮宏正がリング下で粘ってカバーした。バーンズは「チームとしても個人としても、昨日以上にハードにプレーできた」と全選手が懸命に戦ったことを強調する。
 白星を手にして岸本は「連敗しなかったことが良かった」と言う。それでも「内容がまだまだ」ときっぱり。次戦も強敵の滋賀が相手で「しっかり練習する」と気持ちを引き締めた。