「炭御蔵跡」など見学 中城御殿跡で発掘説明会


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防火水槽と思われる池の形をした遺構の説明を聞く参加者=14日、那覇市の旧県立博物館跡地

 県立埋蔵文化財センターが発掘調査を進めている「中城御殿(なかぐすくうどぅん)跡」の現地説明会が14日、那覇市の旧県立博物館跡地で開かれた。約75人が参加し、発掘調査の担当者の説明に耳を傾け、メモを取っていた。

 「中城御殿跡」は、尚豊王のころ(1621~40年)、現在の県立首里高校敷地の場所に建てられ、1875年に旧県立博物館跡の場所に移築された。2007年度から発掘調査をしている。
 今回は14年度の発掘調査で確認された炭御蔵(すみおくら)の建物跡地一帯の説明をした。炭御蔵は中城御殿で使う炭が置かれていたと考えられる場所。近くには防火水槽と思われる池の形をした遺構があり、床面と石積み面側にモルタルが塗られている。
 発掘調査担当の同センターの山本正昭主任専門員は「沖縄の歴史を知る上で、比較的新しい時代のものに目を向ける大切さを知ってほしい」と語った。