県内の現役高校教諭らが、高校生の学びを支援する任意団体「おきなわ学びのネットワーク」(代表理事・我喜屋優・興南学園理事長)をこのほど設立した。県外講師を招いた学習会や講演会を開催し、高校生が夢をかなえるための「気付き」に出会う場を提供する。
「沖縄のことを世界で紹介できる人材を輩出したい」(宮城歩・事務局長)などの思いの下、グローバル人材の育成を中心に取り組む予定。初回は26、27の両日に「第1回高校生無料セミナー・夢をかなえる英語勉強会」を興南高校で開催する。
沖縄には、低学力や経済格差、基地問題など多く課題がある。同ネットワークは公立・私立現役高校教諭約15人が学校の垣根を越え結集した。県内の全ての高校生が対象で、無料を基本とする考え。
代表理事を興南の我喜屋理事長、理事を灘中学・高校教諭の木村達哉氏、顧問を普天間高校の下地敏洋校長、首里高校の中村孝夫校長が務める。我喜屋代表理事は「生徒たちがそれぞれの夢をかなえるためには、さまざまな壁を乗り越えることが必要。沖縄の子は、県外の子に比べ夢をかなえるすべを知る機会が少ない。『沖縄の子はみんなの子』という思いでサポートしたい」と話した。
単なる受験対策の場ではなく、多様な学びの機会を提供していきたい考えで、今後は教科の拡大や一般向けや教師向けのセミナーも実施していく考えだ。
初回の英語勉強会の講師は、理事の木村氏とNHKラジオ講座講師の柴原智幸・神田外語大学専任講師が務める。若干席が残っている。問い合わせはメールoki.mana.net@gmail.com