辺土名高、北谷高を全国高校総体3位に導くなど、沖縄のバスケットボール界に輝かしい足跡を残した安里幸男さんがこのほど、うるま市田場の自宅に38年間の指導生活で蓄積した資料を展示する一室を作った。
「安里幸男バスケットボールミュージアム」と名付け、毎月第4日曜の午後2~5時、一般に開放する。
安里さんは母校の辺土名でコーチを務めていた1978年に全国総体3位に導き、「辺土名旋風」を起こした。豊見城南、北谷、中部工(現美来工科)、前原でも指導し、北谷で91年に全国3位のほか、国体や全日本でも手腕を発揮した。
「ミュージアム」はもともと子ども部屋だった自宅2階の一室を改装。今春に前原を定年退職後、4カ月かけて資料を整理した。
戦術や練習内容を書きためた指導ノート約100冊のほか、アルバムや新聞記事のスクラップ、試合を収めたDVDなどが棚に並ぶ。感謝の意を込め、妻スマ子さんの写真を飾ったコーナーも設けた。
資料はいずれも自由に閲覧でき、要望があれば安里さんが解説してくれることもある。
安里さんは「バスケでも他競技でも、勉強したいという意欲のある人の参考になればうれしい」と話している。見学希望者は事前の連絡が必要。問い合わせは安里さん(電話)098(974)3281。