航海の厳しさ学ぶ フェリーとかしきで就業体験


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小嶺機関長(中央)を挟んで(右から)那覇国際高校2年生の源河君、赤嶺君、米満君、ヴィットリオ喜勇君=11日、那覇泊港のフェリー岸壁

 【渡嘉敷】那覇―渡嘉敷間を結ぶ渡嘉敷村の旅客船「フェリーとかしき」(499トン)(新崎司船長)は、2年前新造船となり就航開始。以来、県内の中・高校生の就業体験(インターンシップ)が好評で、この1年間、中学生4人、高校生21人が「海の男」を体感し、航海の厳しさや楽しさなどを味わった。

 就業体験した25人の学生船員は3日間にわたり船長講話や船員体験談を聞き、船内見学、荷役作業、清掃、窓ふき、船内巡視、旅客の案内などの体験を通して学ぶ態度、働くことの厳しさや喜びを知り、将来の適切な進路選択などに備えた。
 生徒の指導を担当した小嶺源太機関長(48)は「子どもたちは、航海計器などに興味があり熱心で理解力がある。先輩・指導者としての意識や意欲向上、旅客サービスの向上などにつなげた。来年も積極的に受け入れたい」と話した。
 ことし最後の体験生は、那覇国際高2年の源河立己君(16)、赤嶺竜久君(同)、米満和哉君(同)、サトーゴ・ヴィットリオ喜勇君(同)。4人は10~12日まで船員を務め、「船の仕事に興味があった。マナー、言葉遣い、服装、時間厳守などの基本的なことも学ぶことができ、海と自然の素晴らしさなど有意義な体験となった」と成果を話した。
 これまでの受け入れ校は那覇中、沖縄水産高、豊見城高、小禄高、那覇国際高の5校。
(米田英明通信員)