年末年始キク出荷 ANA貨物機、ピーク迎え臨時便


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
年末年始用花卉臨時便出発式に出席した(左から)ANAcargoの谷村昌樹沖縄統括室長と県花卉園芸農業協同組合の宮城重志組合長=21日午後、那覇空港

 年末年始の県外向け花卉(かき)の本格出荷が最盛期を迎えている。県花卉園芸農業協同組合(太陽の花、宮城重志組合長)同組合は通常空輸に加え、21日から臨時のANAcargo(カーゴ)羽田行き貨物専用機4便を利用し出荷を始めた。臨時便は21、23、24、25日に運航し、1便当たり約4千ケースを積み込む。

 10月に襲来した台風19号の影響で品質の低下、価格の下落が懸念されたが、全国各地からの引き合いも強くなってきており、価格は堅調に推移している。大菊、小菊、スプレー菊の単価は先月より5~10円高で推移し、安定した価格で取引されている。
 ことし12月の出荷数量は、前年対比約88%の17万ケース、出荷金額は13億5千万円を見込んでいる。
 宮城組合長は「貨物専用機を活用することで、より鮮度の高い花を全国市場、消費者の元へ届けたい」と意気込みを語った。