「伝統継承任せて」初の子ども豊年祭 羽地15区の小中高生出演


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振慶名ユンタを踊る子どもたち=21日、名護市の羽地地区センター

 【名護】名護市羽地地域の豊年踊りや伝統芸能を一堂に集めた「羽地子ども豊年祭」(名護市青少年育成協議会羽地支部主催)が21日、羽地地区センターで初めて開かれた。羽地地域全15区の小中高生が踊りや獅子舞、童話などを披露。司会や地謡でも子どもたちが活躍し、伝統芸能が盛んな地域の魅力を発信した。

 名護市青少年育成協議会羽地支部は子どもたちが郷土の歴史や文化を学び、誇りを持って生きてもらおうと企画。舞台演出や進行スタッフは地域の青年会が担当した。金城順一郎支部長は「伝統文化の継承は地域、子どもたちの財産になる。立派な“はにじんちゅ”を育てたい」とあいさつした。
 源河は「長者の大主」を披露し、地謡でも子どもたちが活躍した。真喜屋の獅子舞、振慶名ユンタなど多彩な演目で来場者を楽しませた。
 住民ら約350人が詰め掛けた。市呉我の東江司さん(58)は「子どもたちが頑張っているのは涙が出るくらいうれしい」と感激。孫の兼琉君(5)は「獅子舞がかっこよかった」と目を輝かせた。