名護高、新年度から改革 校舎改築、制服も一新


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県内初となる新学科の誕生や制服一新を前に新たな歴史の始まりに期待する生徒ら=名護市大西の名護高校

 【名護】県立名護高校(宮城仁校長)は新年度から、県内初となるフロンティア科(定員80人)を設置するなど新たなスタートを切る。同科は2年の進級の際に同じく県内初となる国際科が選択できる。これらに加え、校舎の全面改築、男女制服の一新を3大プロジェクトと位置付け、北部地域の人材育成と質の高い教育環境の整備を目指す。

 新たな学校づくりについて、宮城校長は「中南部への生徒の流出を防ぐためにも、北部地域の進学校として進化を図っていく。グローバル社会で活躍できる人材を育てたい。新たな歴史をつくり出していきたい」と意気込む。
 フロンティア科は大学進学に特化した学習をメーンにしているだけでなく、3点の県内初が特徴だ。1点目は「くくり募集」。入学からの1年は共通履修科目を学習し自らの適正を判断する期間とする。2年生になり「国際科」「理数科」に分かれる。生徒が入学後に他の科の学習を望んでもかなわなかった進路における弊害の解消が図られるという。
 2点目は2年生から選択できる「国際科」。英語のほか、社会科の授業を重視。国際性を育みながら進学の幅を広げていく。中国語、韓国語、琉球史の授業も整備する。
 3点目はこれら2年生からの専門科を少人数化とし、25~30人で行う。よりきめ細かい指導に取り組む。
 フロンティア科は名桜大や沖縄科学技術大学院大学などと連携し自立探求型学習の強化を図る。語学力や対話の能力を高め、変化と多様化に対応できる人材育成を教育目標としている。
 3大プロジェクトの始動に宮城校長は「前身である県立三中、三高女の伝統、文化を引き継ぎながら、新しい名護高カラーを発信していきたい」と述べ、教育振興の挑戦に意欲をみせている。