【石垣】八重山織物工芸の継承や産業振興につなげようと、NPO法人「八重山織物工芸産業振興会」がこのほど、設立された。現在会員は約30人で今後、情報発信や後継者育成に力を入れる。
11月26日付で県から認可を受け、八重山伝統の「ミンサー織」を製造・販売するあざみ屋の新賢次社長が理事長に就任した。
同社はこれまでも情報発信などに取り組んできたが、1社だけで後継者育成など伝統継承を図るには限界があるとして、公益性のあるNPO設立が必要と判断した。
新理事長は「八重山ミンサーのデザインは織物以外にも広く使われるようになってきた。その概念が誤解されないためにも正確な情報発信が必要。原材料の確保や後継者育成など、今後、取り組み強化が求められることがある」と設立の意義を説明した。