名護商工会、会報定期化し会員増 毎月、旬の話題提供


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 【名護】名護市商工会(金城哲成会長)は会報誌「from(ふろむ)商工会」を毎月発行し、会員増強や事業所支援の拡充などにつなげている。県内他市町村の商工会で毎月の定期発行はほとんどなく、情報発信が盛んな伊江村や金武町は3カ月に1度、北谷町は毎月ホームページ上にセミナー情報などを掲載するが、発行は年1度だという。県商工会連合会も「熱心な取り組みで、各事業所の業務や地域活動に効果がある」と評価している。

 名護市商工会は従来は年に数回程度の発行だったが、金城会長が就任した2012年7月から定期発行に切り替えた。活動の透明性を高め、組織への理解を広げることが目的。昨年の12月号で30回目を数えた。
 会報誌はフルカラーの4ページ。理事会の活動内容をはじめ、特産品づくりへのヒントや各種経営セミナーの告知、青年部や女性部のイベントなどをまとめている。毎月の新規会員も写真入りで紹介している。
 会員数は数年前までは横ばい状態だったものの、13年4月~14年4月で3・6%(54人)増えた。14年は12月18日現在でさらに4・3%(66人)伸び、総計1601人となっている。
 企画、制作を担当する経営指導員の安里昌浩さんは「毎月発行のため旬の話題や情報を紹介できている。職員の意識向上はもとより、活動への理解も広がり会員数は右肩上がりだ」と話す。
 会報誌は複数の経営指導員が中心となりまとめているが、経営・経理に関する情報や人材育成、イベント効果など各自が得意とする分野をすみ分け、幅広い話題を提供しているのも特徴だ。
 安里さんは「毎月の発行は作業的には厳しい面もあるが、組織強化による地域活性化を進めるためにも継続していきたい」と意欲を見せている。

毎月発行し会員増にもつながっている名護市商工会の会報誌「from商工会」
会報作りを担当している名護市商工会経営指導員の安里昌浩さん